停滞期の乗り越えかた

脚やせダイエットを始めると、ほとんどの人が直面する停滞期

それまで順調だった体重の減少が、ある時からピタッと変わらなくなり、不安になってしまいますよね。

ですが、停滞期が起きるのは、脚やせダイエットが順調に進んでいる証拠でもあります!

今回は停滞期の起こる原因と、停滞期をむかえた時に何をすれば良いのかを解説していきます。


停滞期の原因

停滞期の原因はホメオスタシスの働きによるものです。

ホメオスタシスとは「体内環境を一定に保とうとする体のしくみ」のこと。

例えば外の気温が38度でも0度でも、私たちの体温は常に36度前後に保たれます。
また塩気の濃い食事をしても、体液の塩分濃度は約0.9%に保たれるようになっています。

それらはホメオスタシスが働いて、体が自動的に調整してくれているからです。
ホメオスタシスは「生体恒常性」とも呼ばれ、どんな環境下でも安定した生命活動をしていくために大切なしくみです。


脚やせダイエットを始めてからしばらくして体重や体脂肪率が落ちてくると、身体はその変化を、「飢餓状態に陥っている」と判断します。
すると、ホメオスタシスが働いて、飢餓状態から回復するためにできるだけカロリーを消費しない省エネモードになるため、今までは消費できていたカロリーが消費されなくなってしまい、体重が下がらない停滞期へと突入するのです。


停滞期の起きるタイミング

ダイエットを始めてから約1か月後が、停滞期になりやすいタイミングです。

個人差はありますが、目安としては1ヶ月で体重の5%程の減少があるとホメオスタシスが働くといわれています。体重50㎏の人の場合、-2.5㎏程の変動が1ヶ月間であった際には、停滞期に入る可能性が高いと考えておきましょう。

また、女性の場合、ホルモンバランスの関係で一時的に停滞期に入ることもあります。

排卵後から生理前の期間で分泌される『プロゲステロン』というホルモンは、水分や栄養を体内に溜め込みやすくする性質があります。
この時、体重の減少が一時的にストップするだけでなく、むくみやすい状態にもなります。


停滞期を乗り越えるために

停滞期は、1~2週間から、長いと2カ月程続くこともあります。

今まで順調だった体の変化が、しばらく止まってしまうと不安になってしまいますよね。
ですが、停滞期は、身体がしっかり変わるために必要な期間です。
停滞期を乗り越えた後のさらなる変化を楽しみに、焦らず落ち着いて過ごしていただければと思います。


停滞期をうまく乗り越えるためのポイントは5つ。

1.過度な食事制限をしない

体重が減らなくなったからといって、食べる量をさらに減らす必要はありません。
停滞期が起こるのは、それまでのダイエットがうまくいっている証拠。ここでさらに食べる量を減らしてしまうと、それがストレスの原因になり、ダイエット失敗につながってしまうおそれがあります。
身体が今の状態に慣れてきたら、ふたたび体重は落ちてきますので、安心して今まで通りの食事を継続しましょう。


2.運動・トレーニングの負荷を急に上げない

停滞期にもかかわらずなんとか体重を減らそうと、運動やトレーニングの量を急に増やすのもNGです。さらなるカロリー不足になり、かえって停滞期が長引くことになってしまいます。
運動・トレーニングの量は変えずに、今までとは違う種類の運動をしたり新しい部位をトレーニングしてみるのは、気分転換にもなるのでおススメです


3.ビタミン・ミネラル豊富な食事を意識する

停滞期は、身体が飢餓状態から回復しようとしているため、栄養素の吸収率が上がっています。普段不足しがちなビタミンやミネラルを効率良く摂取できるチャンスですので、積極的に食事に取り入れていきましょう。


4.体重以外の変化に目を向ける

停滞期で体重の変化が止まってしまったからといって、他の変化も全て止まってしまうわけではありません。
例えば体重に変化が無くても、体脂肪率は下がっていることもあります。
また、肌の調子が良いとか、便通が良くなったとか、疲れにくくなっているとか、数値以外のちょっとした変化にも気づくことができると、モチベーションの維持になります


5.ネガティブにならない

停滞期は、さらなる変化への準備期間と考え、ポジティブに過ごしましょう!

この期間中に、あらためて自分の目標や、ダイエットを始めたきっかけなどを見つめなおしてみるのも良いです。
体重の変化が一時的に止まったからといって、ネガティブになってダイエットを諦めてしまうのは本当にもったいないです!


チートデイについて

ネットなどで停滞期について調べてみると、「チートデイ」をすすめいている記事も多く見受けられます。

確かに停滞期中に、チートデイをもうけて多量のカロリー摂取をすることで、身体が「飢餓状態から脱した!」とだまされて停滞期を抜けることがあるようですが、専門的な知識がないと、カロリーを必要以上に摂りすぎてしまったり、チートデイとはいえ食べるべきでない食品(添加物の多いジャンクフードや白砂糖たっぷりの菓子パンなど)を食べてしまう危険性があります。

チートデイを行う際は、自分一人の判断ではやらずに、必ず専門家の意見を聞いてから行うようにするのが良いでしょう。


まとめ

ダイエットに限らず、成長や変化には必ず停滞期が付きものです。

特に脚やせを目的としたダイエットの場合は、期間も長くなりがちなので、何度も停滞期が訪れることもあります。

ですが、そんな時こそ自分の小さな変化や、今までの努力にフォーカスして、さらなる変化へのモチベーションにつなげましょう!



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