美脚のために鍛えたい筋肉・ゆるめたい筋肉
美脚を目指すには、とにかく下半身をトレーニングすれば良い、というわけではありません。
下半身のどこに筋肉をつけるかで、見た目のシルエットはもちろん、姿勢や歩き方、そして身体の痩せやすさにも関わってきます。
今回は、美脚を目指すために鍛えたい部位(積極的に使いたい筋肉)と、逆に鍛えたくない部位(ゆるめたい筋肉)について解説していきます。
鍛えたい部位
まずは美脚を目指すために鍛えたい部位についてですが、まとめると以下の通りです。
□お腹
□背中
□お尻
□内もも
□裏もも
□足裏(足指)
いずれも正しい姿勢・歩き方に欠かせない重要な筋肉のある部位になります。
背中・お尻には体の中でも大きな筋肉があるため、鍛えてあげると基礎代謝も上がり、痩せやすい身体へと変わっていきます。
お腹
体幹の安定のために欠かせない部位です。
骨盤を通じて脚ともつながっているため、脚の動きともかかわりの大きい部位になります。
背中
姿勢の維持に大切な背中の筋肉は、うまく使えないと身体が前後に傾いてしまい、脚の筋肉に余計な負担をかけてしまいます。
背中にある広背筋は大きな筋肉なので、鍛えれば基礎代謝の向上にもつながります。
お尻
お尻の筋肉を鍛えることで、ヒップアップ効果を期待できます。
お尻が1㎝引き上がると、脚の長さは3㎝長く見えると言われているため、ヒップアップは美脚にとっても大切です。
また、お尻にある大殿筋という筋肉は、全身の中でも2番目に大きい筋肉なので、基礎代謝UPにも効果大です。
内もも
内ももを鍛えると、脚の内側のたるみが解消され、外ももの負担も減るため外もものハリ解消にもつながります。
股関節をうまく使えるためにも、内もものトレーニングはとても重要です。
裏もも(ハムストリングス)
裏もも(ハムストリングス)は、お尻の筋肉と合わせてうまく使えると、歩き方や姿勢が格段に良くなります。
脚の上のほうにある筋肉をなるべく使うことで、下のほうにあるふくらはぎや足首の肥大化を解消することができ、メリハリのある美脚のシルエットメイクになります。
ハムストリングスも大きな筋肉なので、こちらも基礎代謝UPに効果があります。
足裏(足指)
立ったり歩いたりする際、地面と唯一接する足裏は、身体の安定のために非常に大切です。
足裏の筋肉が衰えていると、足裏にある3つのアーチがつぶれてしまい、全身が不安定な状態に。
バランスをとるためにふくらはぎや前ももに力が入ってしまうと脚が太く見える筋肉ばかりが発達し、スリムな美脚から遠ざかってしまいます。
ゆるめたい部位
次に、ゆるめたい(なるべく鍛えたくない・負担をかけたくない)部位はこちらになります。
□前もも
□外もも
□ふくらはぎ
上記の部位は、なにも意識せずに立ったり歩いたりすると負荷がかかりやすい部位になります。
特に前ももにある大腿四頭筋、ふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)は、羽状筋(うじょうきん)という、肥大化しやすい種類の筋肉に分類されます。
そのため、普段の生活から前もも・ふくらはぎに負荷がかかっていると脚が太くなりがちです。
負荷をかけたくない(太くしたくない)筋肉はマッサージやストレッチでよくほぐしてあげることで、スッキリしたシルエットになれます。
前もも
裏もも・お尻の筋肉がうまく使えていないと、前ももに力が入りがちになります。
前ももの筋肉を使い過ぎてしまうことで、前もも自体が太くなってしまうのはもちろん、前ももの筋肉のハリに押し出されたひざ上のお肉が目立つようにもなってしまいます。
ひざ上のお肉が気になる、という人も、なるべく前ももを使わないことを心がけるようにすると良いでしょう。
外もも
股関節や内ももの筋肉がしっかり使えていないと、外ももで身体を支えてしまい、外ももの筋肉がどんどん張っていってしまいます。外ももが張っていると、下半身のシルエット的にもかなりマイナスです。
また、セルライトもつきやすい部分のため、筋肉とセルライトが癒着してしまうことで、太さの解消が非常に困難になります。
内もも・お尻の筋肉をしっかり使う&股関節をよく動かすような歩き方を心がけるのと合わせて、張っているのを感じたらすぐにほぐしてあげることが、外ももの肥大化を防ぎます。
ふくらはぎ
ふくらはぎにある腓腹筋とヒラメ筋は、筋肉の収縮方向に対して筋繊維がななめに並んでいる『羽状筋』と呼ばれる種類の筋肉です。
羽状筋は、筋肥大しやすいという性質があるため、ふくらはぎは太くなりやすいのです。
ふくらはぎをスリムに見せたいのであれば、なるべくふくらはぎにある筋肉に頼らない立ち方、歩き方を身につけることが重要です。
お尻・裏ももの筋肉を上手に使えるようにしましょう。
まとめ
下半身には、全身の筋肉の約70%が集中しています。そのため、どの部位(筋肉)を使って、どの部位を使わないかで、シルエットが大きく変わってきます。
特に日本人の場合は、膝を使って歩く人が多く、ふくらはぎの筋肉に頼りがちです。
なるべくお尻・裏もも・内ももなどの、上のほうの筋肉を意識して歩くことで、姿勢も改善され、痩せやすい脚になり、脂肪の燃焼効率も向上します。
普段、自分がどこの筋肉を使いがちなのか、改めてチェックしてみて下さいね!