更年期と冷えの原因 ~むくみとの関係も解説~
更年期を迎えると、多くの女性が「冷え」を感じやすくなります。それと同時に、「むくみ」も気になり始める方が増えるのではないでしょうか?
実は、この二つの症状には深い関係があります。今回は、更年期における冷えの原因と、むくみとのつながりについて詳しく解説します。
1. 更年期に冷えを感じやすくなる理由
更年期になると、卵巣ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少します。この変化が自律神経に影響を与え、血行不良を引き起こすのが「冷え」の主な原因です。
自律神経の乱れと血行不良
エストロゲンは血管の拡張・収縮をスムーズに調整する働きがあります。しかし、更年期にはその分泌が減少するため、自律神経が乱れ、血流が滞りやすくなります。血流が悪くなると、手足の先まで十分な熱が行き渡らず、冷えを感じるようになります。
筋肉の減少とポンプ機能の低下
年齢とともに筋肉量が減少すると、心肺機能も低下しがちです。特に、ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」とも呼ばれ、血液を心臓へ戻すポンプの役割を担っています。筋力が落ちると、このポンプ機能が弱まり、血液の循環が悪くなり、冷えを感じやすくなります。
運動不足が冷えを悪化させる
更年期には、運動量が減る傾向があります。日常的な運動が少ないと、筋肉が衰え、血流のポンプ機能がさらに低下。結果として、冷えが進行してしまうのです。
2. 更年期の冷えと「むくみ」の関係
更年期の冷えと同時に、むくみを感じる人が多いのはなぜでしょうか?それには、以下の理由があります。
血行不良と水分代謝の低下
血流が悪くなると、体内の水分循環も滞ります。通常ならスムーズに排出されるはずの余分な水分が溜まり、むくみを引き起こします。
リンパの流れが悪くなる
血流と同じように、リンパの流れも運動不足や筋力の低下によって悪くなります。リンパは老廃物の排出を助ける役割があるため、流れが滞るとむくみやすくなります。
ストレスとホルモンバランスの乱れ
更年期にはストレスが増えやすく、それが自律神経の乱れをさらに悪化させます。ストレスによって交感神経が優位になると、血管が収縮し、冷えやむくみが進行しやすくなります。
3. 更年期の冷え&むくみ対策
更年期の冷えやむくみを和らげるためには、以下のような対策が効果的です。
① 適度な運動を取り入れる
・ウォーキングや軽いスクワットで下半身の筋力を維持
・ふくらはぎのマッサージで血流を促進
・ストレッチやヨガでリンパの流れを改善
② 体を温める習慣をつける
・ぬるめ(38~40℃)の入浴で血行を促進
・生姜や根菜類を食事に取り入れる
・カフェインの摂取を控え、白湯やハーブティーを飲む
③ 自律神経を整える
・深呼吸やマインドフルネス瞑想を習慣にする
・質の良い睡眠をとる(就寝前のスマホ・カフェインを控える)
・リラックスできる時間を作る(アロマや音楽を活用)
まとめ
更年期の冷えは、ホルモンバランスの変化による血行不良が主な原因ですが、それがむくみとも深く関係しています。運動習慣や食事、リラックス法を取り入れることで、冷えとむくみを軽減し、快適な更年期を過ごしましょう!
「冷え」と「むくみ」を改善するために、今日からできることを一つでも始めてみてくださいね!