体を温める食材・冷やす食材
食事は、体温に大きく影響を与えます。日々の食事に少し気を配るだけで、冷えを防ぎ、代謝を高め、健康的な体を維持することができます。
今回は、体を温める食材(温熱性食材)と、体を冷やす食材(寒涼性食材)について解説します!

体を温める食材(温熱性食材)
温熱性食材は、体を内側から温め、血流を促進し、冷えの改善に役立ちます。特に、赤や黒の食材には温める効果が高いものが多いです。
代表的な食材
- 魚介類:サケ、アジ、牡蠣、エビ
- 肉類:赤身肉(牛・豚・鶏)、レバー
- 野菜・穀物:ニンジン、カボチャ、玄米
- 豆類・発酵食品:黒豆、黒ゴマ、納豆、みそ
- 調味料・飲み物:黒砂糖、赤ワイン

温め食材代表:ショウガ
特に、ショウガは温め食材の代表格です。ショウガには以下の成分が含まれ、それぞれ異なる健康効果を持っています。
- ショウガオール:血行改善、代謝促進、脂肪燃焼、抗酸化作用
- ジンゲロール:血流促進、免疫力アップ
- ジンゲロン:発汗作用、食中毒予防、胃液の分泌促進
ショウガは皮ごと使うとより効果的です。乾燥させるとショウガオールが増えて、より体を温める効果が期待できます。

体を冷やす食材(寒涼性食材)
寒涼性食材は、体の熱を冷まし、余分な熱を逃がす作用があります。特に白や緑の色の薄い食材は、体を冷やすものが多いです。
代表的な食材
- 野菜類:白菜、レタス、大根、キュウリ
- 果物:スイカ、バナナ、メロン
- 乳製品:牛乳、ヨーグルト
- 豆類:豆腐
- 甘味料:白砂糖
一見、色が濃いトマトやコーヒーも、南国原産のため寒涼性食材に分類されます。冷えを気にする場合は、摂取のタイミングや調理方法を工夫しましょう。

調理方法で変わる食材の性質
寒涼性食材でも、調理の仕方によって温熱性食材に変えることができます。
- 白菜 → 鍋料理にする
- 大根 → 漬物や煮物にする
- 豆腐 → 湯豆腐にする
- レタス → 炒め物やスープにする
- トマト → 温かいスープや煮込み料理にする
フルーツも冷やす性質がありますが、ドライフルーツや加熱すると温熱性に変わるので、季節や時間帯に合わせて取り入れると良いでしょう。

たんぱく質で筋肉を維持し、熱を生み出す
体の熱を生み出すためには、筋肉量を維持することが重要です。筋肉のもととなるたんぱく質をしっかり摂ることで、冷えにくい体を作れます。
おすすめのたんぱく質食品
- 魚介類:アジ、サケ、牡蠣、エビ
- 肉類:鶏肉、豚肉、牛赤身肉、レバー
- 卵・乳製品:卵、チーズ

スパイスで血行促進&消化促進
唐辛子やスパイス類には血行促進や消化促進の効果があり、うまく活用することで冷え対策ができます。
おすすめのスパイス
- コショウ
- シナモン
- ターメリック
- 山椒
- ヒハツ(ロングペッパー)
日々の食事に少しずつ取り入れることで、体の巡りを良くし、冷えを防ぐことができます。

温め食材が多い「土の中の野菜」
土の中で育つ食材は温熱性が高いものが多いです。
- イモ類:ジャガイモ、山芋、サツマイモ、サトイモ
- 根菜類:ニンジン、カブ、ごぼう、レンコン
例外として、大根や白菜は寒涼性食材ですが、調理法次第で温熱性に変えることができます。

発酵食品で腸から温める
腸内環境を整えることで、体温を上げることができます。発酵食品を取り入れることで、腸の働きが活発になり、血流が良くなりやすくなります。
おすすめの発酵食品
- 納豆
- みそ
- 漬物
- ヨーグルト(常温または加熱するとより良い)

まとめ
体を温める食材と冷やす食材を上手に使い分けることで、冷えにくい体作りができます。特に、温熱性食材を意識して取り入れ、寒涼性食材は調理方法を工夫して活用すると良いでしょう。また、たんぱく質や発酵食品を適度に摂ることで、熱を生み出す力を高めることができます。
日々の食事で工夫しながら、温かく健康的な体を目指しましょう!
