「糖化(AGE)」とは?体の糖化を早める4つの食習慣
私たちの身体の老化を加速させる原因のひとつに、「糖化(とうか)」があります。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は日々の食生活と密接に関わっています。

■ 糖化とは?
糖化とは、体内で余分な糖とタンパク質が結びついて「AGE(終末糖化産物)」という老化物質をつくる現象。
このAGEは一度できると体の中に蓄積されやすく、肌のくすみ・たるみ、血管や関節の劣化、内臓機能の低下など、全身の老化に関係していることが分かっています。
糖化は「体のコゲ」とも言われ、細胞を焦がしてダメージを与えるようなイメージ。しかも、一度起きた糖化は元には戻せないという厄介な性質があります。

■ 糖化は“食べ方”でも進む!
糖化は加齢とともに自然に進行しますが、日々の食習慣によっては、さらにそのスピードを加速させてしまうことも。以下のような食生活が、糖化を早めるとされています。
【糖化を早める4つの食習慣】
① 揚げ物をよく食べる
高温調理された揚げ物には、AGEが多く含まれています。外食やコンビニのお惣菜で頻繁に揚げ物を選ぶ方は要注意。揚げる・焼くなどの「高温・乾燥」調理法ほどAGEが増えやすいとされています。

② 甘いもの・糖質の多い食品をとりすぎる
血糖値を急上昇させるような甘いお菓子、清涼飲料水、白米や白パンなど精製された炭水化物の過剰摂取は、糖化の大きな引き金に。糖が体内に過剰に存在する状態は、AGEの発生を助けてしまいます。

③ 加工食品をよく食べる
ハムやソーセージ、カップ麺などのインスタント食品は、すでに糖化が進んでいることが多い食品。保存や味付けのために糖や添加物が使われていることが多く、体内の糖化にもつながりやすい傾向があります。

④ 食物繊維が不足している
食物繊維は糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。野菜や海藻、きのこ類などをあまり食べない人は、糖化リスクが高まりやすくなります。

■ 食べ物の“コゲ”が身体の“コゲ”に?
昔から「焦げた部分は食べすぎないように」と言われてきましたが、これは理にかなっています。実は、糖化して“焦げ”のようになった食品(例:焦げ目の強い肉やパン)を食べると、そのAGEが体内に取り込まれ、体の糖化を進めてしまうことが分かっています。

■ おわりに:糖化対策は“毎日の食事”から
糖化はゆっくり進む現象だからこそ、気づいたときに見直すことが大切。揚げ物を減らす、甘い物はほどほどに、加工食品を避ける、野菜をしっかり摂る——そんなシンプルなことが、未来の自分の肌や体を守ってくれます。
焦がさない、焦らない、バランスの良い食事で、糖化にブレーキをかけましょう。

