むくみが引き起こすリスクと体の変化

現代人の多くが悩まされている「むくみ」。
朝起きたときや夕方になると脚がパンパンに…という経験、ありませんか?
ただの一時的な不調と思われがちな「むくみ」ですが、放っておくと見た目の変化だけでなく、体の内側にもさまざまなリスクをもたらします。

この記事では、むくみのメカニズムから、放置した場合に起こる体の変化や将来的なリスクまでをわかりやすくお伝えします。



◆ むくみってどんな状態?

「むくみ」とは、血液中の水分や老廃物が、細胞と細胞の間(=細胞間液)に過剰にたまってしまう状態です。

本来、血液やリンパ液が巡ることで、体の中の水分や老廃物は排出されていきます。しかし、運動不足・冷え・長時間同じ姿勢などが続くと、その循環が滞り、余分な水分が溜まりやすくなります。

つまり、「むくんでいる」とは――
体がスムーズに“めぐっていない”サインなのです。



◆ むくみを放置するとどうなるの?

1. セルライトができやすくなる

老廃物がたまったままになると、脂肪細胞と結びつき「セルライト」になります。
一度できたセルライトは通常のダイエットでは落ちにくく、ボコボコとした見た目に…。


2. 代謝が低下し、太りやすくなる

循環の悪さ=代謝の悪さ。
基礎代謝が落ちると、脂肪が燃焼しにくくなり、同じ生活をしていても体脂肪が増えやすくなってしまいます。


3. 冷え・疲れやすさ・だるさが慢性化

水分が滞ると、体は冷えやすくなり、疲労物質も排出されにくくなります。
「むくみ体質」は「冷え体質・疲れやすい体質」と表裏一体なのです。



◆ 実は怖い!むくみが引き起こす“見た目以外”の変化

◎ 脚の関節や筋肉に負担がかかり、歪みや故障の原因に

むくんだ状態が慢性化すると、足首や膝、股関節の可動域が狭まり、脚全体のバランスが崩れやすくなります。
その結果、歩き方が変わり、姿勢や骨格の歪みを引き起こします。


◎ 「脚の健康寿命」が縮む

日本人の平均寿命は約85年ですが、脚の健康寿命(※何の不具合・不調もなく正常な歩行ができる状態)は平均で50年程度とも言われています。
50歳を過ぎると、脚の筋力は大きく低下する傾向にあり、それにともない転倒によるケガや、姿勢の歪みやクセによって引き起こされる故障も多くなります。
むくみによる歪みや筋力低下を放置すると、将来的には「転倒→骨折→寝たきり→認知症」という負のスパイラルに陥る可能性も。


いくら寿命が延びたといっても、最後の十数年もの間をベッドの上で過ごすことにはなりたくないですよね。
だからこそ、脚をいつまでも健康に保つためのケアやメンテナンスを、今から行っていく必要があるのです。



◆ 今からできる「むくみケア」が未来の自分を守る

「たかがむくみ」とあなどらず、
日々のセルフケアやプロの手を借りた定期的なメンテナンスで、
100歳まで“自分の脚で歩ける”未来を目指しませんか?

脚は私たちの体を支える土台。
その耐用年数を延ばすことこそ、これからの時代の“健康美”のカギです。